俳句が趣味になりまして〜第一幕「句会との馴れ初め」〜
俳句が趣味になりまして、と言ってみたものの
別に僕は昔から俳句を趣味として育ってきた古風な男ではありません。
20年以上「少年ジャンプ」の立ち読みを欠かさずに育ち、"夢と冒険と海賊"が大好きな男子(34)です。
プレゼンのレポ↓のときに軽く紹介しましたが、
今回は俳句をより身近なものにしてくれた"句会"をご紹介します。
句会とは?
参加するまでは、句会というと
「ご高齢の方々が趣味としている粛々とした雰囲気の中で行うもの」というイメージでしたが
実際に参加してみた印象はかなり違いました。
たぶん皆さんが想像するよりも「ゲーム感覚でカジュアルに楽しめる場」です。
自分流に表現するならば、句会とは
【句を題材に繰り広げるトークセッション】
です。
きっかけは?
参加したきっかけになった場所は
その専用SNSサイトの中で全国の塾生が様々なオフ会を開催してます。
塾生で以前から句会を嗜んでいる真城紫(まき ゆかり)さんが塾内で立ち上げた"句会"に参加しデビュー(今年の3月頃)を飾り、それから僕にとって毎月欠かせないイベントになりました。
他の参加者も僕と同じく句会未経験の方ばかりでした。
それから同じようにハマって参加を続けている人も多いです。
ハマっている例(チョビベリー氏)
ちなみに次回の紫さん主催の句会は9/21(日)@渋谷にて開催です。
*『むらさき句会〜和菓子探訪〜』では紫さんチョイスの『和菓子』がつきます。
句会の流れ
ここで実際に句会がどんな風に行われているのか解説します。
ちゃんとした用語もあるのですが
分かりやすくするためにシンプルにします。
以下の5ステップが『句会の流れ』です。
①作る…お題の句を作ってくる(宿題)
↓
②混ぜる…みんなの句をシャッフルし、どれが誰の句かわからない状態にする
↓
③選ぶ…気に入った句を各自が指定の数選ぶ
↓
④語る…どんな思いでその句を選んだのか語り合う(作者はポーカーフェイス)
↓
⑤名乗りでる…語り終わったところで作者が名乗り出て、
①〜③は準備の段階で、句会のメインディッシュは④⑤の部分です。
毎回、紫さんからお題が出されます。
ちなみに前回(8月)参加したときは次のような指定がありました。
・「稲妻」or「稲光(いなびかり)」の季語を使った句
・「心」という字をいれた句
・自由題
(それぞれ1~2句で合計6句まで)
句会の醍醐味とは
冒頭で句会を
【句を題材に繰り広げるトークセッション】
と表現したように、
1人で完結せずに、そのときの集まったメンバーで「句」を通して
リアルなコミュニケーションを楽しむところが句会の醍醐味だと感じています。
【選は創作なり】
という言葉を紫さんは教えてくれました。
俳句を作ることだけが創作ではなく、
選ぶことも立派な創作なのです。
その句を選んだ理由が何かしらあるはずで
そこには十七音の言葉から想像(創造)するそれぞれの世界観があります。
「④語る」では、その"解釈の違い"があらわになります。
その捉え方には個性が出て、予想外の発想が飛び交います。
一連の選んだ句の傾向から
その人の"人となり"が見れるのも面白いところです。
さらに、語り終わり「⑤名乗りでる」まで作者が分からないという"ゲーム性"を含んでいるのも大きなポイントです。
ここまで読んで、「でも、やっぱり難しそう」とか「自分にはまだ早い」とか思った人もいるかもしれません。
僕は風流な句を作れるようになりたいという志もあるけれど
「言葉遊び」をみんなで楽しみたい、くらいの軽いノリで参加してます。
<次回予告>
これまで句会に参加して自分が作った句を"ちょっと恥ずかしいやつ"も含めて一部公開。
やりたい放題作った句の"変化"の軌跡を辿ります、、、