『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』② 〜"記録"を"行動"につなげる〜
前回の記事で「記録」することの大切さをお伝えしました。
今回は「記録したものをどう活用するのか」
に重点をおいてお届けします。
巷には、『 ノート術の本 』が溢れています。
いろいろ試しみたけど続かなかった人、
いまいち活用しきれていない人
の『自分のやり方』を見つけるヒントになればと思います。
美崎栄一郎氏の著書
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』(初版2009年)
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 実践編』(初版2010年)
を参考に、自分の見解を織り混ぜながらお送りします。
新しいビジネススキルを次々と学んでいくことも大切ですが、
もっと大切なのは、それらを「記録」し、ちゃんと自分のものにすることなのです。(p.2)
<著者の紹介>
花王株式会社で約15年勤務の後、現在は独立し、
商品開発コンサルタント、ビジネス書作家、講演家として活動中。
社外の社会人向けの勉強会や交流会を多数主催している。
ここで、先日初参加した築地朝食会で頂いたお寿司を披露☆
目次
① ノートの目的を明確にする
② 書いて終わらせないための工夫
③ 学びを行動につなげるには
① ノートの目的を明確にする
ノートを上手く活用できていない人は、まず、
そのノートを何のために使うのかを明確にする
のが重要だと自分は考えます。
例えば、
・自分の見つめたり、心を落ち着けるためのもの
・アウトプットを目的とした下書き用
・記録して進捗を管理するためのもの
・予定を管理するためのもの
etc
その目的によっては
使用するノートを分けたり、書き方を工夫する
必要があるかもしれません。
美崎栄一郎さんは著書によると下記の3冊のノートを使用しているそうです。
1 メモノート(デミクーパー)
→【思いつきを拾う】タスク管理、アイデア出し
2 母艦ノート(コクヨS&T・キャンパスノート A5サイズ)
→【情報の基地】(PCで)アウトプットするための下書き
3 スケジュールノート(コクヨS&T・キャンパスノート A6サイズ)
→【進行管理】月単位での予定の管理
いくつかポイントとなりそうなところを以下にまとめておきます。
・「メモノート」で断片メモを拾い、ちぎって「母艦ノート」に貼り付ける
・「母艦ノート」のアウトプットすることを前提に記録
・「スケジュールノート」はマンスリーページに3W(When、What、Where)のみ記入
僕が現在使っているノートとその役割は次の3つです。
1 メインノート(100均ノート B5 無地 )
→ 思考と心の整理、アイデア出し、セミナーや本からのメモ etc
【アウトプットにつなげるための下書きノート】
2 ブログノート(ROLLBAHN手帳 Mサイズ)
→ ブログのPV数、ブックマーク、作成時間、更新頻度などを記録
【ブログ専用の成長記録ノート】
3 スケジュール帳 (ほぼ日手帳 Weeks)
→ スケジュールとその関連情報以外は書き込まない。
【スケジュールの管理】
思いついた事はちょっとしたメモも、基本は「メインノート」に書いています。
もし、メインノートがすぐに出せない状況のときは
「写メ」「スマホのメモ帳」で記録することが多いです。
スマホが使えない状況も想定して
最近は、胸ポケットに「メモノート(マルマン A7)」を忍ばせるようになりました。
ノートの目的を明確にすると同時に
使うシチュエーションや用途に応じた「サイズ」や「タイプ」を選ぶのもポイントです。
参考)【まずは】デキる気分の手頃な文房具【形から】 - NAVER まとめ
② 書いて終わらせないための工夫
いくらノートに重要なことを書いても
そのノートを見返すことがなければもったいないと思います。
ただ、求めるページを探すのにペラペラとノートの中を探すのは面倒くさい。
それが想像できてしまって、もう探すという行為を選択しなくなってしまう、、
有益だと分かっているのに「ノートを見返す習慣」が僕にはありませんでした。
しかし、「やりたくないけど、成果が出ること」こそ習慣化する価値があります。
「見返しやすくするための工夫」として
『付箋(ふせん)を活用する方法』が美崎栄一郎さんの著書で紹介されています。
<3WAY付箋活用術(インデックス)>
1 日付付箋 → 右 タスクに日付をつけ、忘れないようにする
2 しおり付箋 → 下 「しおり」のかわりにする
3 インデックス付箋 → 上 よく参照する過去ページを見つける
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』(p.75)
「タスク忘れ防止(右)」と「見たいページをすぐ探せるようにする(上・下)」
の2つの目的のため、ノートに付箋を使うようになりました。
③ 学びを「行動」につなげるには
セミナーや本でたくさんインプットしてるけど行動できていない、という方は
「メモの取り方」に工夫を加えてみてはいかがでしょうか?
自己投資のため、ビジネス書や自己啓発本を読まれることも多いと思います。
中には、学びをノートやブログにまとめる方もいるでしょう。
しかし、いくら上手にまとめても
「行動」に結びつけない限り、「成果」は得られません。
美崎さんの場合、本の内容から
「実行すること(アクションプラン)」をノートに書く
という読書録(アクション書評)をとっています。
大切なのは、アクションです。
その本を読んで私は何を実行するのか、
それを書き出すことが目的の究極のシンプル書評なのです。(p.174-175)
そして、本の学びに限らず、実行しようと思ったことは
シンプルな「キーワード」に落とし込むことが大事です。
なぜシンプルにしているかというと、
実行するためには、やるべきことが単純化されていないといけない
からです。
(中略)
学びをアウトプットするためには、キーワードにする必要があるのです。(p.178)
セミナーや勉強会に参加するときは、
始まる前に
「持ち帰ること」「今抱えている問題」
などをノートに書いておき、
後に、
「具体的にどういう行動をとるのか?」
もノートに書く癖をつけるとよいと思います。
最初に、ノートに「持ち帰ること」「今抱えている問題」を書いておくか
おかないかで、セミナーや勉強会の充実度はずいぶん違います。(p.188)
以上のように、学びを「アクションプラン」に落とし込んだら
②の「日付付箋」をノートの右側に貼り、
「実行予定日」をその場で決めて書く
ここまでやる人はそれを実行に移す可能性は高いでしょう。
ぶっちゃけめんどくさいよ、と思う方は
「本の中からやることを1つだけ決めてノートに書き、
とりあえず 付箋を貼っておく(日付は書かない)」
などハードルを下げ、実行しやすいように工夫しましょう。
ただし、いくら工夫を積み重ねても
行動に移さない限り、その努力はむなしく空を切ることになります。
1mmでもアクションを。
まとめ
ノートの使い方に限らず、人には人に合ったやり方があります。
今回の記事が「自分にフィットしたやり方」を
作り上げていく参考になればと思います☆
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 実践編 』では
いろいろな職業のリアル社会人のノートの使用例が
美崎さんのアドバイスと共に紹介されていますの
気になる方はこちらも参考にしてみて下さい。
ご質問や「私はこんなノートの使い方をしてます」みたいなコメントも
お待ちしてます^_^